
【重要なお知らせ】
本マスタークラスは、昨日行われた政府の新型コロナウイルス感染症対策会議において、ボローニャ市を含むイタリア北部5州からの日本国への外国人の入国拒否決定に伴い、奏者達の来日が不可能となったことから開催を延期することが決定致しました。
開催延期に伴い3月16日(月)までとなっていた申込期限を、3月31日(火)まで延長いたします。また、ホームページおよび募集要項の内容等も一部変更しておりますので、最新のものをご確認ください。
延期による振替に関しましては、現在のところ日程は未定ですが、情勢の推移を見極めながら再調整し、決定でき次第公開させていただきます。
今後の日程により、さらに募集期間や一部内容等が変更になる可能性もございます。予めご了承ください。
2020年3月11日
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昨年に引き続き、さわかみオペラ財団ではボローニャフィルハーモニー管弦楽団の協力を得て、同管弦楽団よりコンサートマスターと首席奏者数名を講師として招聘し、マスタークラスを開講する運びとなりました。
当財団の音楽家育成事業の一環として行い、他では受けられない大変貴重なレッスンです。
オペラの本場で活躍する同フィルのレベルは、イタリア国内でもトップクラスであり、毎年日本でも聴衆を魅了しています。
その中でもひときわ突出した実力・存在感と、人としての魅力も兼ね備えフィルを牽引する首席奏者達より、弦楽器の各首席が来日しマスタークラスを行います。
優れた指導力もさることながら、彼らの音楽性・考え等に触れ、学ぶことのできる絶好の機会。
熱意に溢れ、前進したいという気概のある音楽家にとって、実りある時間となることは間違いないでしょう。
受付は先着順!興味をお持ちの方は、ぜひお申込みください。
募集概要(3/11一部更新)
日程 | 延期となります。 なお、延期後の日時および会場は現時点では未定です。決定次第更新します。 |
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時間 | 開催日延期に伴い現時点では未定となります |
開講科目 | ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスより数名ずつ |
受講料 | 個人レッスン(約1時間):10,000円 アンサンブル(約2時間):20,000円 |
講師 | <ヴァイオリン> Emanuele Benfenati(エマヌエーレ・ベンフェナーティ)/ ボローニャフィルハーモニー管弦楽団 コンサートマスター Davide Dondi(ダヴィデ・ドンディ)/ 同フィル ヴァイオリン首席 ※ヴァイオリは講師が2名となりますが、どちらの講師になるかはこちらで振り分けます。 <ヴィオラ> Daniel Formentelli(ダニエル・フォルメンテッリ)/ 同フィル ヴィオラ首席 <チェロ> Eva Zahn(エヴァ・ツァン)/ 同フィル チェロ首席 <コントラバス> Fabio Quaranta(ファビオ・クァランタ)/ 同フィル コントラバス首席 |
応募資格
・年齢、性別不問
・音楽大学や大学院にて器楽を専門している在学生。
・音楽大学卒業以上、またはそれに準ずる実力を有している者。
応募要項(3/11一部更新)
※必ず応募要項を確認のうえ、お申込みください。
申込方法・締切(3/11一部更新)
下記の申込フォームより、お申込下さい。
<応募締切> 2020年3月16日(月)17:00まで
再度変更になりました→2020年3月31日(火)17:00まで
【申込フォームにて必要な事項】
- 申込者の詳細[氏名・電話番号・現住所・性別・生年月日・年齢・Eメールアドレス・最終学歴]
- オーディションに関しての情報[希望楽器・演奏曲・志望動機]
- 添付書類[顔写真]
申し込みにはGoogle アカウントが必要です。アカウントをお持ちでない方は、Google のアカウント取得をしてください。
受講者の声
マスタークラスに興味があり応募を考えているけれど、講師ってどんな人なの?レッスンの雰囲気は?ちょっと敷居が高そう…など考える方もいらっしゃると思います。
そこで少しでもマスタークラスの中身を知ってもらえたらと、よくお問い合わせをいただく項目などを含めたいくつかの質問を用意し過去に受講した経験のある方に答えてもらいました。
読んでみて受けてみようと思った方は、まだ全パート募集中なのでぜひ積極的にお申込みください!
~Aさんのお話~
・マスタークラスを受けたきっかけは何ですか
学生ではなくなり、レッスンを受けられる機会が減っているため。また、様々な先生からアドバイスをいただくことは、作品や演奏へのアプローチの幅が広がり、自身を客観的にとらえられるようになるので、必要なことだと思っています。
作品への理解が深まり、漠然としていた箇所をどう弾きたいのか、答えを見つけるきっかけをいただけることも多いです。
・レッスンを受けてみて、何か得るものやご自身の演奏で変わったことなどはありましたか
音色の出し方や楽譜の見方が変わりました。また、無意識にやってしまう癖(ヴィブラートのかけかたや、ボーイングの事など)もご指摘いただき、日頃から直せるように意識を向けられるようになりました。
受講曲だけでなく、他の作品を弾くときにも為になることを得られると思います。
・講師の印象はどうでしたか
とても親身に、そして熱心に、時に楽しくご指導いただきました。
疑問や問題点を一緒に解決しようとしてくれますし、私にあった選択肢を複数提案してくださいます。
時間いっぱいみてくれますし、終わったあとに、そういえばあの部分だけど!と声をかけてくださる事もありました。
とても嬉しかったです。
・マスタークラスの受講を検討されている方へひとことお願いします
マスタークラス、というと先生とのコミュニケーションへの不安や相性はどうだろうか…等、考えて足踏みしてしまう方も多いと思いますが、先生方は演奏者としても指導の面でもプロであり、演奏をして見せてくれたり、歌ってくれたり、工夫をして教えてくれます。
どうしても必要な場合は、単語を書いてもらってあとで調べる等、生徒側にも努力の方法はたくさんあると思います。
何かを吸収したいという意欲があるのであれば、是非受講をしてみていただきたいです。
ただただ悩みを抱えている時期の方であっても、同じ演奏家として、先生から将来のためのヒントがもらえるのではないかと思います。
個人情報の取り扱いについて
- 当財団がマスタークラス受講者から申込時に取得した個人情報は、選考の目的のみに使用いたします。
- 当財団は、演奏審査を含めた当日の模様の録音・録画等を行うことがあります。当該録音・録画に含まれる肖像・音声等については、当財団の活動記録及び広報・プロモーションの目的で使用します。
- オーディション受講者は、当財団が肖像・音声を無償で使用することを承諾した上で、マスタークラスに申込いただきます。
講師プロフィール
エマヌエレ・ベンフェナーティ(Vn)
ボローニャ出身。イタリア、フランス、スイスにて学び、キジアーナ音楽院より奨学金を受け優秀な成績で卒業。国内外の国際コンクールにて、多くの最高位を受賞。1989年には、ボローニャ歌劇場管弦楽団のコンサートマスターとして正式に就任。デッカ・レーベルより発売のシャイー指揮「ヴィヴァルディ/2台のヴァイオリン協奏曲」ではF.グッリと共演、その他多数のレコーディングにソリストとして参加。グッリ、カントロフ、ヴァレーズ、シュナイダーハン等の各氏に師事。「Accademia Filarmonica di Bologna」(ボローニャ・音楽家団体)名誉会員。ミラノ・スカラ座管弦楽団のコンサートマスターとして2018年に招聘される。
ダヴィデ・ドンディ(Vn)
ボローニャ音楽院で勉強し、キジャーナ国際音楽アカデミーにてさらに研鑽を積む。ミラノ、ジェノバ、ボローニャなどの一流オーケストラコンクールで入賞。ウィーンフィルハーモニーやヴェネツィアフェニーチェ劇場とは首席奏者として共演し、ムーティ、ティーレマン、パヴァロッティといった世界的指揮者や歌手などと共演。また、ペーザロ国際コンクールでは1位に入賞するという経歴を持つ。ソリストとしての活動や室内楽にも力を注ぎ、フランス、イギリス、ドイツ、ロシア、日本など様々な国で演奏。2014年よりジョヴァニーレオーケストラの責任者を務め、国内外で脚光を浴びる。ボローニャ市立歌劇場、ボローニャフィルハーモニー管弦楽団にて首席奏者を務める。
ダニエル・フォルメンテッリ(Va)
ヴェローナの音楽院を最高得点で学位を取得。その後、キジャーナ音楽学校や、ポルトグルアーロの音楽学校にて研鑽を積む。ピエトラ・リグレの国際コンクールにて第1位、ヴィットーリオ・ヴェネトのコンクールにて第1位を受賞する。2001年以降、ヴェネツィアのフェニーチェ歌劇場管弦楽団、リヨン国立オペラ管弦楽団などに所属し、2016年よりボローニャ歌劇場管弦楽団の首席奏者を務めている。ソリストとしては、2010から2011年フェニーチェ歌劇場にてバルトークの協奏曲(指揮:ミシェル・タバシュニク)を演奏。近年では、頻繁にリヨン音楽院、ヴェネトの若手オーケストラやスピリンベルゴオーケストラなど、レベルの高い講習会に客員教授として招かれ、オーケストラの指導も行っている。
エヴァ・ツァン(Vc)
2008年よりボローニャ歌劇場管弦楽団の首席チェロ奏者を務める。バーゼル音楽学校を最高得点で卒業。Jugend musiziertコンクールで第1位となり、Fulbright Commissionの奨学金を得る。ソリストとしては、ボローニャ歌劇場管弦楽団、il FontanaMIXアンサンブルと共演し、ボッケリーニ、ショスタコーヴィチなどの作品を演奏。室内楽では、マキシム・ヴェンゲーロフやレオニダス・カヴァコスと共に、ヨーロッパはじめ、日本、南アメリカなどで活動を広げる。現代音楽の作曲家や 「イエス・キリスト最後の七つの言葉」で知られるソフィア・グバイドゥーリナらと共に多数のコンサートで新作を披露。イタリアのオペラフェスティバル、宮崎音楽祭などに客演として招かれ、マーラー室内管弦楽団、チューリッヒ歌劇場オーケストラと共演。
ファビオ・クァランタ(Cb)
ローマ・サンタ・チェチーリア音楽院にて、マッシモ・ジョルジョ氏にコントラバスを学び最高得点でディプロマを取得。後に、カターニア・ベッリーニ劇場とパレルモ・マッシモ劇場のオーディションを通過、2001年にパレルモ・マッシモ劇場のコントラバス首席奏者に就任し、2013年まで務める。サンタ・チェチーリア音楽院管弦楽団、スイス・イタリアーナ管弦楽団、ボローニャ歌劇場管弦楽団など、有数の音楽団体と共演。また、ソリスティ・ディ・パルマ、フィアーティ・ディ・パルマ、アンサンブル・アルキなどの著名なイタリアの室内楽にも参加。2013年6月よりボローニャ歌劇場管弦楽団及び、ボローニャフィルハーモニー管弦楽団のコントラバス首席奏者として活躍中。
主催:ジャパン・オペラ・フェスティヴァル実行委員会
公益財団法人さわかみオペラ芸術振興財団