2018年度イタリア・オペラ研修助成対象者の発表


公益財団法人さわかみオペラ芸術振興財団(以下「当財団」)は、2018年1月に東京とイタリア(ボローニャ)にて計5日間の「イタリア・オペラ研修助成対象者選抜オーディション」を開催いたしました。
東京でのオーディションは、東邦音楽大学から協力をいただき文京キャンパスにて、パレルモ・マッシモ歌劇場のキャスティング・マネージャーである アレッサンドロ・ディ・グローリア氏 、フェッラーラ フェスコバルディ音楽院より チンツィア・フォルテ氏、アガタ・ビェンコフスカ氏を審査員にお招きいたしました。
ボローニャにおいては、ボローニャフィルの定期公演が行われるマンゾーニ劇場コンサートホールにてオーディションを実施いたしました。1200人以上を収容する素晴らしい響きのホールで、参加者の方々に実力を発揮していただくのにこれ以上ない舞台であったと思います。
審査員は、東京会場にもお招きしたチンツィア・フォルテ氏、“ステージ・ドア”の芸術監督 アンジェロ・ガブリエッリ氏、さらにボローニャフィルの理事長であるジョルジオ・ザニョーニ氏をお迎えいたしました。
日本、イタリアで会場が2か所に分かれ、全5日間の日程の中で受験者全員の評価基準を一定に保つため、審査員長のマエストロ吉田と理事長の澤上は全日程に参加いたしました。
研修助成対象者の選抜、さらにその先にあるイタリアの歌劇場でのデビューの可能性や将来性を見極める狙いを反映した選考を行うことができ、ご協力をいただいた審査員、関係者の皆様に改めて深く感謝いたします。
審査員による厳正な歌唱審査、および当財団による面接選考の結果、今年度の研修助成対象者を以下の通り決定いたしました。

イタリア研修助成対象者(2018年度合格者)

月額15万円
1年間
(12か月)
後田 翔平(テノール)
*追加合格者が居た場合は後日発表いたします。

イタリア研修助成対象者(複数回目の合格)

月額15万円
1年間
(12か月)
武井 基治(テノール)
藤山 仁志(バリトン)
岡村 実和子(ソプラノ)

活動資金助成対象者

100万円 岸 七美子(ソプラノ)
原 璃菜子(ソプラノ)
加藤 史幸(バリトン)
50万円 田中 絵里加(ソプラノ)

成績優秀者

紙谷 一帆(ソプラノ)
相樂 和子(ソプラノ)
山際 きみ佳(メゾ・ソプラノ)
佐々木 有紀(メゾ・ソプラノ)

準成績優秀者

梨谷 桃子(ソプラノ)
中川 郁美(ソプラノ)
北薗 彩佳(メゾ・ソプラノ)

*上記の方々が最終選考に残られた方々になります。

助成対象に選ばれた方のプロフィールはこちらから
 

審査員

吉田 裕史(審査員長、ボローニャフィルハーモニー管弦楽団芸術監督、さわかみオペラ芸術振興財団芸術監督)/日本・東京会場 イタリア・ボロ―ニャ会場
アレッサンドロ・ディ・グローリア(パレルモ・マッシモ歌劇場キャスティング・マネージャー)/日本・東京会場
チンツィア・フォルテ(フェッラーラ フェスコバルディ音楽院)/日本・東京会場 イタリア・ボロ―ニャ会場
アガタ・ビェンコフスカ(フェッラーラ フェスコバルディ音楽院)/日本・東京会場
ジョルジョ・ザニョーニ (ボローニャフィルハーモニー管弦楽団理事長)/イタリア・ボロ―ニャ会場
澤上 篤人(さわかみオペラ芸術振興財団 理事長)/日本・東京会場 イタリア・ボロ―ニャ会場

 

2018年2月7日
公益財団法人さわかみオペラ芸術振興財団

※なお、今回同時開催を行った「Japan Opera Festival 2017 ≪「トスカ」ソリストオーディション」の選考結果については今暫くお待ちください。また、オペラ「トゥーランドット」の海外公演を2019年に予定をしておりましたが、延期となりました。何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。