シューマン:ピアノ協奏曲イ短調作品54
ー今週のテーマは春の香り。
ー最後はロマンティシズム溢れるこの曲で。
ピアノ協奏曲は1845年に完成された、シューマンの遺した唯一の完成されたピアノ協奏曲。
第一楽章 Allegro affettuoso 音楽は悲劇的な和音の下降によって開まる。オーボエの甘い旋律が歌われ、ピアノが模倣して、流れるようなアルペジオのせせらぎに順次進行の旋律が浮かぶ経過部へ。
第2楽章 間奏曲(Intermezzo): Andantino graziosoーアンダンティーノ・グラツィオーソという中間的なテンポが、かぐわしい春の香りを演出している。楽章の最後で、第1楽章第1主題の動機が長調短調で再登場し、切れ目なく第3楽章へ。
第3楽章 フィナーレ (Finale): Allegro vivace 颯爽と、明快に始まり盛り上がる。
演奏は、アルゲリッチのピアノ、リッカルド・シャイー指揮コンセルトヘボウ管弦楽団。