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BEGINNER's GUIDE

オペラってなに?

オペラは1600年代後半にイタリアで生まれたといわれています。
歌と音楽によってドラマを創り出すオペラは、その時代に起きた出来事や神話の世界へと誘う作品として、 いつの時代にも民衆の身近な芸術として愛されて続けてきました。発祥地のイタリア以外にも、ドイツ、フランス、ロシアなどで著名な作品が生まれています。
当財団では中でも、ドラマティックで魅力的なイタリアオペラを中心に公演を開催しています。

オペラの魅力って?

迫力満点の歌声

オペラ歌手はマイクを通さずに、会場の隅々まで美しい歌声を届けます。 そのために歌の稽古や技術の鍛錬に励み、大切な「楽器」である身体のメンテナンスを欠かしません。 またオペラ作品の時代背景や役柄についても研究し、高い芸術性や表現力、演技力を追求しています。

オーケストラによる巧みな演奏

オペラの演奏は、高度な技術に加え、歌手との間合い、 ドラマ性の表現力など、情感豊かで緩急自在な演奏が求められます。ピアノやアンサンブルでの伴奏の場合、オーケストラで使用される様々な楽器を限られた中で演奏表現することが求められます。例えばピアノの場合、指のタッチやペダリングなどを巧みに使い分けながら、歌手と共にオペラの情景を表現しています。

総合芸術としてのオペラ

オペラは音楽的要素の他にも、多様な視点から楽しむことができます。 演出について取り上げると、演出家によって主題や物語の切り口が変わり、同じ題目でも違った魅力を味わうことができます。 舞台装置や衣裳、照明などにこだわった作品では、耳だけでなく目でも楽しむことができます。 音楽・演出・舞台美術など、複数の芸術的要素が融合したオペラは『総合芸術』と呼ばれています。

オペラ鑑賞を楽しむコツ

予習すると一層楽しめる

オペラはストーリーや見どころを予習していった方が、より一層楽しむことができます。「予習する時間がなかった!」という場合でも、日本語字幕があるため内容がわからなくなることはありません。 公演後に演目について調べても楽しいでしょう。

リラックスして楽しもう

大体のあらすじを頭に入れたら、公演中はリラックスして舞台を楽しみましょう。「字幕を全部読まなくては」と思わなくて大丈夫。歌手たちの歌声や演奏にゆったりと耳を傾けて、時には目をつぶって音楽をじっくりと味わってみるのもいいですよ。

せっかくならオシャレを!

オペラ鑑賞ではドレスアップしないとダメというイメージがあるかもしれませんが、そんなことはありません。 しかし、せっかくならオシャレを楽しんではいかがでしょうか。普段は眠っているお気に入りの服を着てみましょう。着物をお召しになる方もいらっしゃいます。 会場は空調が効いている場合があるため、体温調節ができる服装がよいでしょう。

▼オペラ鑑賞中の注意点

音の出やすい小物や服装は周りの方の迷惑になるので避けましょう。
後ろの席の方の迷惑にならないように、帽子や髪の結び方、着物の際の帯結びなどに注意しましょう。
携帯電話やスマートウォッチなどは光を弱くする、音の出ない設定にする等の配慮をしましょう。
公演中の写真・動画撮影、録音は禁止されています。

さあ、オペラを楽しもう!

日本では、オペラは「難しそう」「マナーが厳しそう」というイメージが根付いていますが、そんなことはありません。本場イタリアでは大衆文化として400年以上愛されて続けており、人々の心に感動と潤いを与えてきました。「ひとりでも観劇できるかしら?」と思っている方も、たまには一人でゆっくりと観劇の時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。劇場の中を見渡してみると、意外とお一人で観劇していらっしゃる方は多いですよ。さあ、あなたもオペラの世界を楽しみましょう!

オペラ公演を探す

初心者におすすめのタイトル

モーツァルト作曲『魔笛』『フィガロの結婚』、プッチーニ作曲『ラ・ボエーム』『蝶々夫人』、 ヴェルディ作曲『椿姫』、ビゼー作曲『カルメン』、ヨハン・シュトラウス2世作曲『こうもり』など

初心者におすすめの公演

当財団では、一度は聞いたことのあるオペラの名曲や日本歌曲などを中心に楽しめる公演を開催しています。他にもオペラの名場面を凝縮したハイライト公演も、気軽に楽しめておすすめです。もちろん、最初からオペラを丸々一本贅沢に見ることができる全幕公演にチャレンジしてみてもOK!その際は、ぜひ予習をして観劇てくださいね。

もっとオペラを知る

YouTubeチャンネル

「オペラの楽しみ方」や「オペラ解説」などオペラがもっと楽しくなる動画をYouTubeで配信しています。ぜひご覧ください!

まずはオペラを
楽しみましょう

さわかみオペラ芸術振興財団では、全国各地で大小さまざまな公演、イベントを企画・開催しています。
お近くの地域を見つけて、ぜひ一度足をお運びください。
また、当財団への支援も承っております。ご協力お願いいたします。