募集期間:終了済
2022.05.18
さわかみオペラオーディション2022
「イタリア留学助成金奨学生オーディション」&「Japan Opera Festival2023「イル・トロヴァトーレ」キャスティングオーディション」
さわかみオペラオーディションとは…
国際的な舞台で活躍するオペラ歌手の発掘・育成・支援を目的としています。
当オーディションでは、受験者の名声や実績にとらわれることなく実力を見て審査します。歴代の合格者も「すでに国内外で活躍している者」から「自身の才能を開花すべく挑戦してきた者」まで、あらゆる立場の歌手が選抜されています。さらに、イタリア有数の歌劇場でキャスティングマネージャーを務める審査員や、歌劇場の芸術監督の前で歌うことは、みなさんの歌唱力を強く印象付ける絶好の機会でもあります。
「自分の声で人生を変える!」
そんな思いを抱きながら、日々研鑽を積む音楽家の挑戦をお待ちしています!
オーディションの流れ
イタリア留学助成金奨学生オーディションは、以下の流れで行います。
■ STEP1
[一次審査]書類
「申込フォームへの入力事項」と「審査員提出用紙」にて書類審査を行います。
※入力、記入の際には、誤字脱字などの不備がない様にご注意下さい。
■ STEP2
[二次審査]歌唱
第1ラウンド、第2ラウンドとステージが分かれ、第1ラウンド通過者のみ第2ラウンドに進むことができます。
審査内容[Timbro][Presenza][Fraseggio][Pronuncia][Musicalità]を審査します。
■ STEP3
[三次審査]面接
審査員長の吉田裕史氏、理事長の澤上篤人氏とイタリア人審査員を含め面接を行います。
※二次審査通過者のみ
応募資格
- 年齢、性別不問。
※未成年者は保護者の同意が必要です。 - 大学(声楽専攻)卒業または同等の実力以上を有していること。
- イタリアで稽古等を受ける場合の必要な語学力を有すること。
- 心身ともに健康であること。
- 2022年度内(合格後~2023年3月31日までの間)に留学を開始できること。
※ただし、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により渡航困難、または延期とならざるを終えない場合には応相談といたします。 - 日本国籍を有する者、又は日本の永住資格を有する者。※留学助成を希望する方
審査実施日 /会場
[イタリア会場]
2022年6月7日(火)、8日(水)
審査会場:イタリア・モデナ・パヴァロッティ歌劇場
[日本会場]
2022年6月24日(金)
審査会場:東京・半蔵門 イタリア文化会館
募集キャスト
- ルーナ伯爵(バリトン)
- レオノーラ(ソプラノ)
- アズチェーナ(メゾソプラノ)
- マンリーコ(テノール)
- フェルランド(バス)
- イネス(ソプラノorメゾソプラノ)
- ルイス(テノール)
- 老ジプシー(バス)*
- 伝令使(テノール)*
*2022年5月23日に追加されました
※詳しいオーディションの詳細は、応募要項の公開をお待ちください
審査員
【審査員長】
- 吉田裕史(モデナ・パヴァロッティ歌劇場フィルハーモニー 音楽監督、当財団芸術監督)
【審査員】
- Giorgio Zagnoni[ジョルジョ・ザニョーニ](モデナ・パヴァロッティ歌劇場フィルハーモニー総裁)※イタリア会場のみ
- Vincenzo De Vivo[ヴィンチェンツォ・デ・ヴィーヴォ](アンコーナ・ムーゼ歌劇場、リリカ・ディ・オージモ芸術アカデミー芸術監督)
- Aldo Sisillo[アルド・シシッロ](モデナ・パヴァロッティ歌劇場芸術監督)
- 澤上篤人(当財団理事長)
合格者の声
岡村 実和子(ソプラノ)
現在、イタリアではどのような活躍をされていますか?
先日、オペラへの出演を果たすことができました。また、コンクールでも受賞する機会を与えていただいています。少しづつではありますが、《歌う仕事》の依頼を受けることも増えています。今は、オーディションや急な歌手の変更にすぐ対応ができるよう自身のレパートリーを増やすため、レッスンや自身の学びを深めています。
オーディションを受ける方へのメッセージ、アドバイスをお願いします。
私はここイタリアで、長年の夢を少しづつですが叶えることができています。そして、イタリアでは歌の実力そのものを見てもらえていると感じます。皆さんも勇気ある一歩と、変わらぬ情熱で夢を切り開いてください!
長野県安曇野市出身。桜美林大学総合文化(現、芸術文化)学群音楽専修声楽主科を首席で卒業。二期会オペラ研修所終了後、アメリカ・メンフィス大学音楽学部研究生として研鑽を積む。第46回イタリア声楽コンソルソ、イタリア大使杯受賞。現在は、当財団の助成によりイタリアのボローニャにて研鑽中。
武井 基治(テノール)
イタリアの歌劇場ではどんなことを学びましたか?
完全な実力主義であり、キャスティングされても本番の舞台に立てる保証は一つもない。その緊張感の中で稽古を続け、舞台に立ち、次のチャンスをつかみ取っていく強さとイタリアで長くキャリアを続ける厳しさを学びました。
イタリアに行って印象的だったことは何ですか?
歌うということは特別なことではない。例えば、喋る・歩く・食べる・寝るなどと同じように、考えたり構えたりすることなく自然と歌えなくてはいけない。劇場で出会う素晴らしい歌手はいつでも自然体であり、それはたゆまぬ努力で築いた自然体だと気づくことができました。
オーディションを受ける方へのメッセージ、アドバイスをお願いします。
イタリアで歌うには、イタリア語の完璧な発音が求められます。また発音がベースとなり、日本人が舞台歌っていると感じさせず、人種を超えてその役柄が舞台に存在しなくてはなりません。そのためにはイタリアの文化・魂・立ち振る舞いを知る必要があります。イタリアでしか学べないことがあります。このチャンスを掴んでください!