第1回オーディション結果発表
合格者:2名
青山恵大(チューバ)
小嶺たか代(チューバ)
実施日:2021年8月14日~16日
応募者数:136名
審査員:
吉田裕史(ボローニャフィルハーモニー管弦楽団芸術監督 兼 首席指揮者、当財団芸術監督)
澤上篤人(当財団理事長)
※イタリア人首席奏者 5名(今回は、コロナ禍で来日できず)
オーディションで求める基準
- オペラとは、最高にラグジュアリーでハイクオリティーなエンターテイメントであるという確固たる認識。
- オペラ演奏とは、単に音を発するのではなく「音楽によってドラマを生み出す」と同義であるという事。
- よって、このオーケストラのメンバー各人には、超高度な音楽性、ソリスティックなまでの表現力、ドラマに対する深い理解、そして常に聴衆を魅了する表現者としてのオーラが要求される。
- 指揮者からのいかなる要求にも瞬時に応える能力を有する事。
- その上で、舞台上の歌手やコーラスに単に”合わせる“のではなく、対等に音楽を発し、融合し、憑依し、渾然一体となってドラマトゥルギーを生み出し、聴衆を魅了してやまない事。
以上が、オペラを演奏するオーケストラ奏者各人に求められる資質です。
ボローニャフィルハーモニー管弦楽団芸術監督 兼 首席指揮者、当財団芸術監督
オーディション審査員長
吉田裕史
総評
日本で初めての、本格的なオペラオーケストラを編成するにあたって、短期間の募集ながらも136名のオーディション応募者を得たことは、主催者として望外の喜びでした。日本にかくも多くのオペラ演奏に挑戦したい音楽家たちがいるというのは、心強い限りです。
さわかみオペラオーケストラでは、世界で活躍できる演奏家でもってメンバーを編成しようとしています。 今回のオーディションで合格者が2名と少なかったのも、演奏技術が高いのはもちろんのこと、どれだけ豊かな音楽性を持っているかの観点で、厳しく審査した結果です。
今回、我々が求めるオペラオーケストラの基準を超えた合格者は2名だけでした。しかし充分な演奏技術はあるのに、音楽性の表現やドラマへの理解が物足りないなど、あと一歩、二歩のところに来ている奏者達も多くいました。彼ら彼女らにはこれからのさらなる自己研鑽に期待しています。加えて、シンフォニーとは違う、マエストロ吉田が求める高度なレベルのオペラ演奏の世界に触れる機会をさわかみオペラ財団としてどうやって作っていくか、これから考えていきたいと思っています。そうした「挑戦を促したい奏者達」には個別に連絡をしていきます。
オーディションは年1回の予定ですが、演奏家の皆さんの期待にお応えして、急きょ今年の11月に第2回オーディションを実施することにしました。 今回、日程が合わず参加できなかった皆さん、奮って応募してください。
オーディションの審査は、演奏ミスを数える減点法ではなく、あくまでも加点法で各演奏家のより高い音楽レベルへの挑戦意欲を評価します。
個々の演奏家の音楽的あるいは芸術的な主張を容れつつ、さらに高いレベルのハーモニーにまとめ上げるのが、指揮者の仕事であり力量です。こじんまりとまとまったオーケストラ演奏では、オペラの醍醐味は薄れてしまいます。
また、オペラ演奏を念頭に歌手たちと丁々発止する演奏技術も求められます。そこが、シンフォニーコンサートとの違いです。
このように、本格的なオペラオーケストラを編成するには、さわかみオペラ財団としても遠大な挑戦となります。
それでも、世界に打って出ようとする以上は、一切の妥協はなしでいきます。
さわかみオペラ芸術振興財団
理事長 澤上篤人
【重要なお知らせ】
本オーディションは、新型コロナウイルス感染症の影響を受けてしばらく延期としておりましたが、2020年11月頃を目途に、改めて開催することが決定致しました。
開催の決定に伴い、二次募集として再度、オーディションのエントリーを行います。このたびの申込期限は〇月〇日(〇)までとなります。ホームページおよび募集要項の内容にも変更が生じておりますので、最新のものをご確認ください。
詳細な日程に関しましては、現在のところ日程は未定ですが、情勢の推移を見極めながら再調整し、決定次第公開させていただきます。
今後の日程により、開催に関する情報等が変更になる可能性もございます。予めご了承ください。
2020年7月 日
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この度、さわかみオペラ芸術振興財団では、我が国のオペラ演奏をリードしていくオーケストラを編成することとなりました。新設の「さわかみオペラオーケストラ」では、音楽家としての実力はもちろんのこと、本気で世界レベルのオペラ演奏を目指そうとする人たちを広く求めます。
当オーケストラは、小規模な室内楽から大規模なオペラに至るまで様々なイベントを開催予定の他、より多くの方へオペラ文化を広め、国内はもちろん、海外の公演など、日本に限らず世界の架け橋となる活動をしていきたいと思います。
その為、応募される奏者には、イタリアのオペラ界で活躍する指揮者や奏者達から国際的な水準の演奏スタイルを学ぼうと努力する姿勢がみられる事を最低条件とします。また、我が国のオーケストラ全般において手薄なオペラ演奏に特化し、いずれは日本のオペラ演奏水準の高さを世界に知らしめる存在になることを目指します。その演奏機会となる各プロジェクトには、さわかみオペラオーケストラメンバーから選抜いたします。最善の準備をするためにも、合格したオーケストラメンバーの一人ひとりの音楽性や技術面においても一切の妥協は致しません。奏者の技量や意欲を継続的にチェックし、たとえ入団後であっても、入れ替えなどが行われる可能性もあります。
〈第一回のオーディションでは、下記の要項で実施いたします。〉
ボローニャフィルハーモニー管弦楽団の芸術監督であり、首席指揮者の吉田裕史が審査いたします。また、同オーケストラの首席奏者も審査員として招聘を予定しておりますが、現在コロナ禍であり、イタリアからの審査員たちの来日はまだ確定していません。さわかみオペラオーケストラの一員として、世界へ新しい一歩を踏み出し、音楽を通して未来を切り開いていくみなさまの挑戦をお待ちしております。
先ずは、レベルの高いオーケストラを編成しておく。その上で、公演の機会をどんどんつくっていけばいいだろう。
このスピード感についてこれる演奏家たちとともに、活力と生命力にあふれた音楽活動を展開していきたい。
積極果敢をおもしろがれる演奏家たちよ、我々と一緒に「これぞ、オペラだ!これぞ、音楽文化だ!」を日本のみならず世界に問うていこうではないか。
公益財団法人さわかみオペラ芸術振興財団
理事長 澤上篤人
募集パート
フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン、トランペット、トロンボーン、チューバ、パーカッション、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、ハープ
応募資格
- 18歳から35歳までの日本国籍を有するもの
※ただし、35歳以上の方でも熱い気持ちがある方は応相談とします。
※未成年者の場合は保護者の同意が必要です。 - 音楽大学(器楽専攻)在学/卒業、またそれに準ずる実力を有している者
- 心身ともに健康であること
試験日程/会場
- 管楽器・弦楽器
日程:2021年8月14日(土)、15日(日)
会場:公益財団法人さわかみオペラ芸術振興財団 オフィス
東京都千代田区一番町29番地2 - 打楽器
日程:2021年8月16日(月)
会場:東邦音楽大学 文教キャンパス内
東京都文京区大塚4-46-9
審査料
審査料:無料
※試験会場までの交通費、試験にかかる諸経費などは自己負担です。
審査員
吉田裕史(ボローニャフィルハーモニー管弦楽団芸術監督、当財団芸術監督)
澤上篤人(当財団理事長) 他
審査内容
一次審査 [演奏審査] |
※ピアノ伴奏はなしとする |
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二次審査 [面接審査] |
審査員との個人面談 ※一次審査通過者のみ試験日当日に行います。 |
※応募者多数の場合、演奏審査にて音源の提出を求める場合がございます。
応募要項・課題曲
2021年7月16日(金)更新
申込方法
【申込フォームにて必要な事項】
- 申込者の詳細[氏名・電話番号・現住所・性別・生年月日・年齢・Eメールアドレス・最終学歴]
- オーディションに関しての情報[希望楽器・演奏曲・志望動機]
- 添付書類[顔写真]
申し込みにはGoogle アカウントが必要です。アカウントをお持ちでない方は、Google のアカウント取得をしてください。
申込〆切
2021年7月30日(金)正午12時まで
さわかみオペラ財団とオーケストラのつながり
- サウジアラビア初のフルオーケストラによるコンサートの開催
2017年4月サウジアラビア国内で初となるフルオーケストラコンサートを開催いたしました。
日本・サウジアラビア「ビジョン2030」国際交流事業(サウジアラビア公演)
※公演内容に関しましてはサイトをご確認ください。 - 奏者の育成
海外オーケストラの首席奏者から直接学べるプロジェクトを毎年行っています。
奏者の育成
※プロジェクトの詳細に関しましてはサイトをご確認ください。
注意事項
※申込書類の返却はいたしません。
※審査結果の個別のお問い合わせに関しましては、応じかねますので予めご了承ください。
※オーディション参加のための費用は、全て本人負担とします。
個人情報の取り扱いについて
- 当財団がオーディション受講者から申込時に取得した個人情報は、選考の目的のみに使用いたします。
- 当財団は、演奏審査を含めた当日の模様の録音・録画等を行うことがあります。当該録音・録画に含まれる肖像・音声等については、当財団の活動記録及び広報・プロモーションの目的で使用します。
- オーディション受講者は、当財団が肖像・音声を無償で使用することを承諾した上で、オーディションに申込いただきます。