【結果発表】第二回さわかみオペラオーケストラオーディション

2021年11月16日

第二回オーディション結果発表

合格者:1名
福島姫菜(ピッコロ)

実施日:2021年10月30日~31日

応募者数:13名

審査員:
吉田裕史(ボローニャフィルハーモニー管弦楽団芸術監督 兼 首席指揮者、当財団芸術監督)
澤上篤人(当財団理事長)

オーディションで求める基準

  1. オペラとは、最高にラグジュアリーでハイクオリティーなエンターテイメントであるという確固たる認識。
  2. オペラ演奏とは、単に音を発するのではなく「音楽によってドラマを生み出す」と同義であるという事。
  3. よって、このオーケストラのメンバー各人には、超高度な音楽性、ソリスティックなまでの表現力、ドラマに対する深い理解、そして常に聴衆を魅了する表現者としてのオーラが要求される。
  4. 指揮者からのいかなる要求にも瞬時に応える能力を有する事。
  5. その上で、舞台上の歌手やコーラスに単に”合わせる“のではなく、対等に音楽を発し、融合し、憑依し、渾然一体となってドラマトゥルギーを生み出し、聴衆を魅了してやまない事。

以上が、オペラを演奏するオーケストラ奏者各人に求められる資質です。

ボローニャフィルハーモニー管弦楽団芸術監督 兼 首席指揮者、当財団芸術監督
オーディション審査員長
吉田裕史

総評

日本で初めての、本格的なオペラオーケストラを編成するにあたって、短期間の募集ながらも136名のオーディション応募者を得たことは、主催者として望外の喜びでした。日本にかくも多くのオペラ演奏に挑戦したい音楽家たちがいるというのは、心強い限りです。
さわかみオペラオーケストラでは、世界で活躍できる演奏家でもってメンバーを編成しようとしています。 今回のオーディションで合格者が2名と少なかったのも、演奏技術が高いのはもちろんのこと、どれだけ豊かな音楽性を持っているかの観点で、厳しく審査した結果です。

今回、我々が求めるオペラオーケストラの基準を超えた合格者は2名だけでした。しかし充分な演奏技術はあるのに、音楽性の表現やドラマへの理解が物足りないなど、あと一歩、二歩のところに来ている奏者達も多くいました。彼ら彼女らにはこれからのさらなる自己研鑽に期待しています。加えて、シンフォニーとは違う、マエストロ吉田が求める高度なレベルのオペラ演奏の世界に触れる機会をさわかみオペラ財団としてどうやって作っていくか、これから考えていきたいと思っています。そうした「挑戦を促したい奏者達」には個別に連絡をしていきます。

オーディションは年1回の予定ですが、演奏家の皆さんの期待にお応えして、急きょ今年の11月に第2回オーディションを実施することにしました。 今回、日程が合わず参加できなかった皆さん、奮って応募してください。

オーディションの審査は、演奏ミスを数える減点法ではなく、あくまでも加点法で各演奏家のより高い音楽レベルへの挑戦意欲を評価します。
個々の演奏家の音楽的あるいは芸術的な主張を容れつつ、さらに高いレベルのハーモニーにまとめ上げるのが、指揮者の仕事であり力量です。こじんまりとまとまったオーケストラ演奏では、オペラの醍醐味は薄れてしまいます。
また、オペラ演奏を念頭に歌手たちと丁々発止する演奏技術も求められます。そこが、シンフォニーコンサートとの違いです。
このように、本格的なオペラオーケストラを編成するには、さわかみオペラ財団としても遠大な挑戦となります。
それでも、世界に打って出ようとする以上は、一切の妥協はなしでいきます。

さわかみオペラ芸術振興財団
理事長 澤上篤人