【助成者決定】音楽活動支援「みんなの寄付」/2023年春期
2023.04.07
音楽活動支援「みんなの寄付」2023年春期の合格者は以下の通りです。
助成型:3名
- 柳下柚子さん(助成金:10万円)
「管楽器教育における口腔筋機能療法(MFT)の導入研究」 - 荏原 孝弥さん(助成金:5万円)
「若手オペラ歌手によるバロック音楽のコンサート企画・運営」 - 山本 航司さん(助成金:5万円)
「Trio dit 1st Concert 活動助成」
個別案件型:該当者なし
寄付者へのメッセージ
柳下柚子(サクソフォン)
この度は私の研究にあたたかいご支援をいただき、ありがとうございます。管楽器はピアノやヴァイオリンといった楽器に比べて教育法の研究がまだ進んでおらず、中でも学習を開始したばかりの初心者への効果的な学習メソードが確立していません。特に、管楽器を演奏する時の口の形(アンブシュア)の習得は、体格の個人差によって指導が最も難しいとされる課題です。我が国ではたくさんの子どもたちが学校の吹奏楽部などで管楽器を演奏しており、彼ら彼女らが管楽器を楽しく、スムーズに学んでいけるような指導法の研究を行ってまいります。日本の子どもたちが良質な学習メソードの下で、管楽器を一生涯の趣味として親しみ続けてくれるような環境の整備に尽力いたします。
今後とも、応援よろしくお願い申し上げます。
荏原孝弥(テノール)
この度は「みんなの寄付」の助成を賜りまして誠にありがとうございます。我々は5人の若きオペラ歌手によるバロック音楽のコンサートを企画致しました。第一部はC. モンテヴェルディのマドリガーレを、第二部はG. F. ヘンデルとA. ヴィヴァルディのオペラアリアを演奏致します。マドリガーレは主に声楽のアンサンブル(今回は2声〜5声)作品です。これらの作品は現代の劇場のような広い場所ではなく、宮廷などの室内で演奏することを想定して作曲されました。詩も宗教音楽とは異なり、世俗的で恋愛をテーマにしたものです。そのため今回はこの音楽に合わせたホールを選びました。また、ご寄付頂きました皆様のご厚志により、さらに3名の古楽器奏者(バイオリン、ファゴット、チェンバロ)をゲストとしてお呼びすることが叶いました。より濃厚な音楽をお届けできることを大変嬉しく思っております。メンバー全員で芸術性を高め合い、その美しさをお客様と共有できましたら幸いです。そして、バロック音楽で得た宝物をこれからの各々の活動にも活かし、新たな切り口でオペラの魅力を伝えて行く所存です。
皆様のご厚意に感謝申し上げます。
山本航司(サクソフォン)
この度は、私たちトリオ・イネディが企画している現代音楽を中心とした【Trio inédit 1st concert 】へ助成金の支援をしてくださり、大変感謝申し上げます。私たちTrio Inédit はフランスにあるパリ国立高等音楽院のサキソフォン科のクラスに現在在学している日本人3人で構成されております。Inédit とはフランス語で「未発表の」などといった意味を持ちますが、その由来通り、私たちが普段パリ国立高等音楽院で触れている現代音楽を今までにない形で分かりやすく、お客様に楽しめるように日本の方々に届けることを目的として活動しております。
寄付金は、コンサートホールの使用費と、また今回コンサートを開催する上でフランスの新進気鋭の作曲家、アルメダ・ドゥ・ギエルム氏に新曲を依頼したのでその委嘱料として使わせていただきます。皆様のおかげで、私たちの活動の第一歩であるコンサートが開催できることに心から感謝、演奏会当日に向けて、我々一同アンサンブルに日々磨きをかけていきます。