さわかみオペラアカデミー第2期(東京)|活動報告
2026.02.13
2024年4月にスタートしたさわかみオペラアカデミーは、現在、第2期生が日々研鑽を積んでいます。
イタリア研修を控えたアカデミーのレッスンの様子をご紹介します。

少人数制によるレッスン
現在、東京校に13名、大阪校に8名が在籍しています。
東京校は3クラス、大阪校は2クラスに分かれ、いずれも少人数制でレッスンを行っています。
レッスンは、発声練習から始まります。
アカデミー生の多くは、すでに音楽大学などを卒業し、プロとして演奏活動を行っている歌手たちです。
その上で、さらに世界の舞台で活躍できる歌手を目指し、それぞれに今何が必要かを見極めながら指導が行われています。

声と言葉、二つの視点からの指導
講師の武井基治によるレッスンは、アカデミー生がどのような課題を感じているのかをヒアリングし、その解決方法を一緒に探っていく、寄り添うような指導が特徴です。
歌は、僅かなずれをきっかけに、姿勢や呼吸などが崩れていくことがあります。その細かなずれを聴き逃さず、一つひとつ丁寧に正していきます。
一見すると同じ課題に見える場合でも、たとえば「高音が出にくい」という悩みの背景や原因は人それぞれ異なります。
一つの方法を一律に当てはめるのではなく、個々の特性に合わせて多くの引き出しの中から、その人に最適な解決策を導いていく、柔軟で多角的なアプローチにより、アカデミー生の歌は短時間で驚くほど変化します。
言語指導のFulvio Savoneは、言葉の誤りやイントネーションはもちろん、明瞭な母音の区別や、言葉が本来持っている表現の方向性や感情といった細かいニュアンスに触れながら、表現の深まりを促します。
また、会話のレッスンでは受講生のレベルに応じた指導が行われています。
語彙や文法の多様性と正確さ、そして自然な口語表現ができるように、イタリア語を「理解し、使える言葉」として習得することを重視しています。自分の考えや感情をイタリア語で伝え、現地の人々とコミュニケーションが取れること、それが、イタリアの舞台に立つ歌手にとって欠かせない力であると考えています。

イタリアでの学びの還元
毎年のイタリア研修で得られた学びが、日本での研修へと還元され、次の期の学びへと生かされていくこともアカデミーの特徴のひとつです。
昨年、オージモで行われた研修では、第1期生は発声やアジリタ(速いパッセージ)の具体的な練習方法を学びました。
声楽の指導は一度きりで完結するものではなく、積み重ねの中で少しずつ深まります。
そのため、第2期生も、昨年現地で教えられた練習方法を日本であらかじめ取り入れながら準備を進めています。
事前にその内容に触れておくことで、より踏み込んだ新しい課題に取り組むことができ、学びを一段深めることが可能になります。
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"昨年のオージモでのレッスン風景"
グループレッスンならではの気付き
グループレッスンでは、他人の課題が自分自身の課題と重なる場面も少なくありません。
自分が歌っているときには気づきにくいことでも、他のアカデミー生の歌を聴くことで理解が深まることがあります。
また、同じレパートリーを学ぶ歌手が聴講という形で参加できる点も、大きな学びにつながっています。
グループレッスンだからこそ、アカデミー生は互いに刺激を受けながら切磋琢磨しつつ研修に取り組んでいます。
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育成活動を支える取り組み
アカデミー生の大半は、すでにプロとしての歩みを始めておりますが、若き才能が自力のみで海外の高度な研修を継続するには、経済的な壁があるのも現実です。しかし、将来を嘱望される彼らの学びにおいて、教育の質を妥協することは、日本のオペラ界の未来を左右することにもなりかねません。
さわかみオペラアカデミーの二期生の活動全体を支えるために、寄付型クラウドファンディングを実施しています。
ひたむきに芸術と向き合う彼らの挑戦に、温かいご支援を心よりお願い申し上げます。
※クラウドファンディングサイト(コングラントページ)へ移行します。




