ジャパン・オペラ・フェスティヴァル2016 ボローニャ歌劇場フィルハーモニー特別演奏会 ー イタリアン・オペラ・ガラ・ナイト ー

トゥーランドット

ボローニャ歌劇場フィルハーモニー特別演奏会
イタリアン・オペラ・ガラ・ナイト

東京:サントリーホール 大ホール

2016年9月28日(水)

開場18:15 開演19:00

第1部
  • 「運命の力」より序曲
  • 「椿姫」より
    『ああ、そは彼の人か』
  • 「マクベス」より
    『慈悲も、尊敬も、愛も…』
  • 「リゴレット」より
    『娘よ!私のお父様』
第2部
  • 「エドガール」より
    『この愛は僕の恥』
  • 「トスカ」より
    『歌に生き、愛に生き』
  • 「マノン・レスコー」より間奏曲
  • 「トゥーランンド」より
    『氷のような姫君の心も』
    『この宮殿で』
    『誰も寝てはならぬ』

どうして、ボローニャ フィルハーモニーなの?オペラの本場イタリアにはセリエAといわれる12のトップ歌劇場のフィルハーモニーと、ローマ・サンタ・チェチーリアのフィルが最高レベルといわれています。なかでも、ボローニャフィルは、イタリアでも1~2位を争う実力派とされています。とりわけ、ロッシーニを演奏させたらピカイチと世界の誰もが認めるところ。

なにはともあれ、一度ボローニャフィルを聴いてみましょう。やわらかくて明るい音色と、イタリアの青い空に抜けていくような音の広がりは絶品です。どこから、あの音が出てくるのでしょう?つきあっているうちに、わかってきました。ボローニャフィルのメンバーは、みな人がやたらと好いのです。

音楽的な力量も抜群ですが、それに加えて人間的な親しみを感じる人たちばかり。どちらかというと、田舎っぽく人なつっこい、それでいて繊細な感受性が笑顔にあふれている。実に楽しい音楽家たちなのです。そんな彼ら彼女らが芸術性の高さを追求する姿勢は真面目そのもので、それが人間性の良さと合わさって、すばらしいハーモニーを醸し出してくれます。

まさに、聴いていただくしかありません。

その真面目さはイタリア人らしからぬというと語弊がありますが、それ以上に彼ら彼女らの日々の生活が芸術に対し真剣そのものなのです。好例が、昨年も4人のコンサートマスターの全員を来日させ、公演の曲目によって入れ替えるのです。なんとも贅沢というか本気というか、それがボローニャ フィルハーモニーなのです。

指揮するは、ボローニャ フィルハーモニーの音楽監督であり、ボローニャ歌劇場の首席客演指揮者を務める、マエストロ吉田裕史です。マエストロ吉田裕史は、オペラ指揮者を目指して屋根裏部屋生活から実力でのし上がってきた男です。日本人として初めて、それも46才の若さでボローニャ歌劇場の顔となった彼は、いまやイタリアで最も注目されるオペラ指揮者の一人です。彼はオペラ芸術をこよなく愛するイタリア人気質が合っているみたいで、イタリアでの知名度はどんどん上がっています。この先、どこまで伸びてくれるか、想像するだけでも愉快です。
こう書いてくると、なにやら楽しそうなコンサートだとお思いになりませんか?そうなのです。昨年のオペラシティでもそうでしたが、お客様から「びっくりするほど良かった」というコメントを多数いただきました。なにがどうビックリされたのかは、お客様それぞれとしても、演奏そのもののレベルの高さは異口同音に評価されました。そこにプラスして、「良かった」とおっしゃっていただける「なにか」が、山ほどあったのだと存じます。

さて、9月28日のサントリーホールでのオペラコンサートですが、ボローニャフィルもマエストロ吉田も、静かに燃えています。 昨年の夏に2016年の秋はサントリーホールでやるよと告げた時、フィルの面々からどよめきが上がりました。音響の良さでは世界でも指折りの高評価を受けているサントリーホールで演奏できるとなれば、彼ら彼女らにとってもこの上もない喜こびです。当日は、どんな演奏をしてくれるのでしょうか。大いに楽しみです。お越しいただく聴衆の皆様が期待で盛り上がってくれればくれるほど、イタリア人の芸術心がとんでもない一期一会をつくり出してくれることでしょう。

公益財団法人さわかみオペラ芸術振興財団 理事長
ジャパン・オペラ・フェスティヴァル実行委員会 会長
澤上篤人

公演ギャラリー

アーティスト紹介

吉田裕史

指揮:吉田 裕史

ボローニャ歌劇場首席客演指揮者、ボローニャ歌劇場フィルハーモニー芸術監督。東京音楽大学指揮科および同研究科修了後、ウィーン国立音楽大学マスターコースにてディプロマを取得。1999年に文化庁派遣芸術家在外研究員として渡欧し、バイエルン(ミュンヘン)、マンハイム、マルメの各劇場にて研鑽を積む。2007年ローマ歌劇場カラカラ野外劇場にて「道化師」を指揮し、イタリアにてオペラデビューを飾る。その後、トリエステ、パレルモ、ノヴェーラ、ベルガモ、ルッカ、キエーティ、サッサリ、メッシーナ、カイロ、リガなどの各歌劇場で客演を重ね、「トスカ」「ラ・ボエーム」「つばめ」「椿姫」「アイーダ」「リゴレット」「ドン・カルロ」などのイタリアオペラを指揮。10年には、マントヴァ歌劇場にてイタリアの歌劇場における日本人初となる音楽監督に就任。近年では、“響の都”オペラフェスティバルにてボローニャ歌劇場フィルハーモニーを率い、清水寺で「ドン・キホーテ」(13年)、二条城では「蝶々夫人」(14年)の野外オペラを成功に導いた。14年にボローニャ歌劇場フィルハーモニーの芸術監督に就任、15年には同歌劇場首席客演指揮者に就任している。

Emanuele Benfenati

コンサートマスター:エマニュエレ・ベンフェナティ

ボローニャ出身。地元の音楽院を卒業。アダモ氏のもと研鑽を積み、国内外においてフェラス氏、カントロフ氏、ヴァレーズ氏(ニース国際アカデミー)、シュナイダーハン氏(ルツェルン音楽院)、シルブ氏(チッタ・ディ・カスティッロアカデミー)、ブレイニン氏(フィエーゾレ音楽学校)に師事する。シエナのキジアーナ音楽院では、フランコ・グッリ氏指示のもと連続して2年間の奨学金と優等学位を得るとともに、ブレンゴーラ、ムニエ両氏による室内楽、シェリング氏によるバッハパルティータコースを受講。ヴィットリオ・ヴェネトヴァイオリンシーズ1994年度1位、カルタニッセッタ室内楽国際コンペティション1位、トリエステ サンロレンツィ国際コンペティション特別賞。ボローニャ歌劇場フィルハーモニー楽団員、第一ヴァイオリンソリストとして活躍する他、イ・ソリスティ・ヴェネティなどの室内楽団と共に世界ツアーを行う。ロンドン デッカ・レコードからシャイー指揮、共演グッリによるヴィヴァルディ2つのヴァイオリンのためのコンサートおよびダイナミック、ヌオヴァエラ、フォニセトラでもレコーディングを行っている。1989年のボローニャ歌劇場管弦楽団コンサートマイスター国際コンペティション入賞後同楽団にて活動を続ける。1994年にはアカデミア・フィラルモニカ・ディ・ボローニャ特別会員として登録される。

t081_485

ボローニャ歌劇場フィルハーモニー

イタリアでおよそ250年の歴史を誇るボローニャ歌劇場。その常設オーケストラとして1956年に結成されたのがボローニャ歌劇場管弦楽団。音楽監督にはリッカルド・シャイーやダニエレ・ガッティ、客演指揮者にセルジュ・チェリビダッケやクラウディオ・アバドをはじめとした一流の指揮者を迎えて成長を続ける、イタリアを代表するオーケストラの一つ。そのオーケストラの主要メンバーで2008年に結成されたのがボローニャフィルハーモニー管弦楽団である。ピアニストで指揮者のミハイル・プレトニョフやチェリストの巨匠ミッシャ・マイスキーらと共演するなど、イタリア国内外にて精力的に活動している。そのパフォーマンスは常に極めて高い演奏水準を誇りつつも、人間味にあふれ、イタリアの青い空に抜けていくような軽やかさの中に豊潤な響きを醸し出してくれる。2013年から始まった日伊共同制作オペラでも毎年演奏を担っており、その質の高さは日本でも定評がある。また、日本の歴史的文化遺産を借景にした野外オペラ公演で、オペラの新たな魅力を創出していくという我々のコンセプトに対する理解も深めており、より一層レベルの高い公演を実現していくべく貴重なパートナーである。

FantiniPrimoPianoAR

ノルマ・ファンティーニ

Storey

イアン・ストーリー

2016 Scilla Cristiano1-1

シッラ・クリスティアーノ

maurizio

マウリーツィオ・レオーニ

motoharu

武井基治

kuraishi makoto

アルトゥーム役(テノール)
倉石 真

東京藝術大学声楽科卒業、同大学院オペラ科修了。高橋啓三に師事。芸大定期「コシ・ファン・トゥッテ」(フェランド)でデビュー。イタリア・ボローニャに留学。ボローニャ国立マルティーニ音楽院に学び、また高名な声楽教師パリデ・ヴェントゥーリのもとで発声を学ぶ。モンテプルチアーノ音楽祭(伊)、日生劇場、藤沢市民オペラ、横浜シティオペラ、新国立劇場、東京室内歌劇場、ギルバート&サリヴァン音楽祭(英)、ジェノヴァ歌劇場(伊)「トゥーランドット」(皇帝アルトゥム)、東京・春・音楽祭、他に出演。

マウリーツィオ

ピン役(バリトン)
マウリーツィオ・レオーニ

愛知県出身。国立音学大学卒業、同大学大学院修了。二期会オペラ研修所マスタークラス修了。第78回日本音楽コンクール第3位。二期会ニューウェーブ・オペラ『ポッペアの戴冠』セネカで絶賛を博した後、『ジュリアス・シーザー』や『ドン・ジョヴァンニ』『ラ・ボエーム』『仮面舞踏会』『ナクソス島のアリアドネ』でも好評を博す。さらに東京二期会『エフゲニー・オネーギン』グレーミン公爵でも非常に高い評価を得た。新国立劇場では『カルメン』スニガ、『サロメ』兵士Ⅱ、『アイーダ』エジプト国王、『軍人たち』(日本初演)フォン・シュパンハイム伯爵など立て続けに出演。

ダイジェストムービー