ジャパン・オペラ・フェスティヴァル2017 ボローニャフィルハーモニー管弦楽団「オペラ&シネマ オーケストラコンサート」

ジャパンオペラフェスティヴァル2017

ボローニャフィルハーモニー管弦楽団
オペラ&シネマ オーケストラコンサート

これが本場のオペラだ、そこから生まれていった珠玉のイタリア映画音楽にも、今宵は酔ってみよう

東京:サントリーホール 大ホール

2017年9月6日(水)

開場18:15 開演19:00

第1部
「イタリアオペラ作曲家」作品より
  • ヴェルディ:歌劇『ナブッコ』序曲
  • プッチーニ:交響的前奏曲
  • ロッシーニ:歌劇『泥棒かささぎ』序曲
  • ジョルダーノ:歌劇『フェドーラ』間奏曲 ほか
第2部
「イタリア映画音楽」特集
  • エンニオ・モリコーネ
    『ニュー・シネマ・パラダイス』より″愛のテーマ″
    『ミッション』より″ガブリエルのオーボエ″
  • ニーノ・ロータ
    『ゴッド・ファーザー』より″愛のテーマ″
    『道』より ほか

ニーノ・ロータ

ニーノ・ロータイタリアの作曲家、ピアニスト、音楽教育者、映画音楽作曲家。
祖父はイタリア音楽史に名を残す作曲家兼ピアニスト、父親がマンドリン、母親がピアノを弾く音楽一家に生まれる。作曲家ジャコモ・オレフィーチェやイルデブランド・ピッツェッティの最初の教え子となるなど、恵まれた音楽環境の中で幼少期を過ごす。米国留学中、ニーノは足しげく映画館に通い、当時の映画音楽の主流であったアメリカのジャズ、ポップスの影響を強く受け、その後の映画音楽の製作への礎を築いた。
イタリアに戻った後、1937年から音楽教師の職につき、1950年から1979年まではバーリ音楽院長を務めた。教え子に今では世界的に有名な指揮者となったリッカルド・ムーティらがいる。
大学教師の傍ら、クラシック音楽の作曲家として活動を介し。1942年以降、映画音楽の作曲も始めた。1942年、本格的に映画音楽を手がけるようになった際、出会っているのがフェデリコ・フェリーニ監督。ニーノはフェリーニと共に『道』(1954)、『カリビアの夜』(1957)、『甘い生活』(1959)から晩年の『カサノバ』(1976)、1954年にはルキノ・ビスコンティと共同制作を開始。フェリーニに次ぐ良き共同作業者となった。ビスコンティの弟子で、舞台演出も手がけるフランコ・ゼッフェレッリとは舞台・映画双方の分野でバディを組んだ。その代表作が『ロミオとジュリエット』(1968)である。そして、フランシス・コッポラ監督の『ゴッドファーザー』を1972年に発表。ニーノは次回作『ゴッドファーザーPartⅡ』(1974)で初のアカデミー最優秀作曲賞を受賞する。

「自分の本業はあくまでクラシックの作曲家であり、映画音楽は趣味に過ぎない」

ニーノの言葉だが、死後にやっと彼のクラシック音楽が注目されることになる。

エンリオ・モリコーネ

モリコーネイタリアの作曲家。ローマで生まれ、ローマの聖チェチーリア音楽院でゴッフレド・ペトラッシに作曲技法を学んだ後、作曲家としてテレビやラジオなどの音楽を担当した。
1960年代は、映画監督セルジオ・レオーネとのコンビでいわゆる「マカロニ・ウェスタン」作品で存在感を増していった。1986年、ローランド・ジョフィ監督のイギリス映画『ミッション』で、新たな境地を切り開き、それ以後はイタリア以外からも評価が高まり、1987年には『アンタッチャブル』でグラミー賞を受賞、1989年には『ニュー・シネマ・パラダイス』で世界的にも高い知名度を得た。
『天国の日々』『ミッション』『アンタッチャブル』『バグジー』『マレーナ』でアカデミー賞にノミネートされている。日本でも、2003年にNHKの大河ドラマ『武蔵 MUSASHI』の音楽を担当している。
イタリアの塊を表現する映画音楽の作曲家として知られるが、映画音楽のみならずさまざまなジャンルの音楽を夜に送り出している。彼の作品のすべてをリストアップするというのは容易なことではない。モリコーネの映画音楽は、曲に備わっている独自の自立性と個性を感じることができることにあるが、映画を通して聴くと、映像と曲の間で一種の相互交流を生むことが最大の魅力である。
モリコーネは自身の口でこう述べている。

「私の音楽は映像に頼らなくても、その魅力を味わっていただくことができます。」

それも彼の魅力のひとつである。

公演ギャラリー

アーティスト紹介

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指揮:吉田 裕史

東京音楽大学指揮科および同研究科修了後、ウィーン国立音楽大学マスターコースにてディプロマを取得。1999年に文化庁派遣芸術家在外研究員として渡欧し、バイエルン(ミュンヘン)、マンハイム、マルメの各劇場にて研鑽を積む。2007年ローマ歌劇場カラカラ野外劇場にて「道化師」を指揮し、イタリアにてオペラデビューを飾る。その後トリエステ、パレルモ、ノヴァーラ、ベルガモ、ルッカ、キエーティ、サッサリ、メッシーナ、カイロ、リガなどの各歌劇場で客演を重ね、「トスカ」「ラ・ボエーム」「つばめ」「椿姫」「アイーダ」「リゴレット」「ドン・カルロ」などのイタリアオペラを指揮。10年には、マントヴァ歌劇場にてイタリアの歌劇場における日本人初となる音楽監督に就任。近年では響の都オペラの祭典にて、二条城「蝶々夫人」(14年)を成功させ、日伊共同制作による姫路城・京都国立博物館「道化師」(15年)、ジャパン・オペラ・フェスティヴァル2016平城宮大極殿(奈良県)「トゥーランドット」(16年)野外オペラを成功に導いた。14年にボローニャ歌劇場フィルハーモニーの芸術監督に就任。東邦音楽大学特任准教授。公益財団法人さわかみオペラ芸術振興財団の芸術監督。

ボローニャ歌劇場管弦楽団

演奏:ボローニャフィルハーモニー管弦楽団

2008年ボローニャ歌劇場管弦楽団の有志が集まり結成。デビュー当時から現在に至るまで、ボローニャのマンゾーニ音楽ホールで、イーヴォ・ポゴレリッチ、フィリップ・アントレモン、ゲール・アルベリヒ、サー・ネヴィール・マリーナー、ミハイル・プレトニョフ、ミーシャ・マイスキー、アレクサンダー・ラフマノスキーなどの国際的なアーティストと共演。全てのコンサートが常に完売になっている。2014年2月に吉田裕史氏がオーケストラの芸術監督に就任し、オーケストラ初の日本ツアーが実現。2014年には京都二条城においてオペラ「蝶々夫人」、15年には京都国立博物館、姫路城においてオペラ「道化師」、16年には平城宮大極殿にてオペラ「トゥーランドット」を成功させた。

kuraishi makoto

アルトゥーム役(テノール)
倉石 真

東京藝術大学声楽科卒業、同大学院オペラ科修了。高橋啓三に師事。芸大定期「コシ・ファン・トゥッテ」(フェランド)でデビュー。イタリア・ボローニャに留学。ボローニャ国立マルティーニ音楽院に学び、また高名な声楽教師パリデ・ヴェントゥーリのもとで発声を学ぶ。モンテプルチアーノ音楽祭(伊)、日生劇場、藤沢市民オペラ、横浜シティオペラ、新国立劇場、東京室内歌劇場、ギルバート&サリヴァン音楽祭(英)、ジェノヴァ歌劇場(伊)「トゥーランドット」(皇帝アルトゥム)、東京・春・音楽祭、他に出演。

マウリーツィオ

ピン役(バリトン)
マウリーツィオ・レオーニ

愛知県出身。国立音学大学卒業、同大学大学院修了。二期会オペラ研修所マスタークラス修了。第78回日本音楽コンクール第3位。二期会ニューウェーブ・オペラ『ポッペアの戴冠』セネカで絶賛を博した後、『ジュリアス・シーザー』や『ドン・ジョヴァンニ』『ラ・ボエーム』『仮面舞踏会』『ナクソス島のアリアドネ』でも好評を博す。さらに東京二期会『エフゲニー・オネーギン』グレーミン公爵でも非常に高い評価を得た。新国立劇場では『カルメン』スニガ、『サロメ』兵士Ⅱ、『アイーダ』エジプト国王、『軍人たち』(日本初演)フォン・シュパンハイム伯爵など立て続けに出演。

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