オペラ「蝶々夫人」あらすじ第一幕

美しき蝶の劇的なメタモルフォーゼ…
耐える愛、胸に秘められた誇り!

第一幕

登場人物

  • 蝶々さん(蝶々夫人)
    武家出身の娘。可憐で誠実で一途だが、芯が強く、静かな誇りを胸に秘めている。英語が話せる。
  • ベンジャミン・フランクリン・ピンカートン
    アメリカ海軍中尉。軽薄で傲慢・卑怯者で、蝶々さんと形ばかりの結婚をする。一幕と二幕二場のみ登場。
  • シャープレス領事
    長崎在住アメリカ領事。一見ピンカートンに批判的で蝶々さんに同情的だが、本質的にはピンカートンを支える立場にある。
  • スズキ
    蝶々さんの家の女中
  • ゴロ―
    結婚周旋(仲介)屋
  • ボンゾ
    蝶々さんの叔父
  • ケイト・ピンカートン
    ピンカートンの妻
  • ヤマドリ公爵
    金持ち商人。すでに5人と結婚・離婚を繰り返す。蝶々さんと結婚したいと思っている。

第一幕

明治20年代、日清戦争を目前にした長崎。アメリカ海軍士官ピンカートンが、周旋屋のゴローに家を頼み、月極契約のかりそめの結婚をすることになった。
ピンカートンはシャープレス領事に、軽薄で傲慢な態度を示す。

「世界の全ての土地の花と、全ての美しい女の愛を、
自分の宝にしなければ満足できない」

(アリア「ヤンキーは世界中どこでも」)
蝶々さんとの結婚は「愛か気まぐれかわからないが、羽を傷めてでも捕まえたい」という。そして「私が本当に結婚する日とアメリカの花嫁のために」乾杯する。シャープレスは「蝶々さんは真剣な愛を求めている」と忠告する。

蝶々さんが、「なんと広い空、なんと広い海!」と感嘆する友人と共に、「私は愛に誘われて来たのです」と登場する。武士の娘だったが父が死に、生計のために芸者になったが、それは恥ずかしいことではない事、そして15歳だと話す。親戚もやって来て、いとこは「ゴローにピンカートンとの結婚を勧められた、蝶々さんは控えにすぎない」、などと話す。ゴローが結婚式の準備を進める。蝶々さんは前日にキリスト教に改宗したことを告げる。結婚式が済んだ頃、叔父のボンゾが現れ、蝶々さんの改宗を怒る。夜の帳が降りて、ピンカートンと蝶々さん二重唱「夕闇が訪れた」が始まる。

「初めてお目にかかった時からあなたが好きでした…
私に幸せをください… 生涯をかけて。」