さわかみオペラアカデミー一期生|イタリア研修
2025.03.05

さわかみオペラアカデミーで1年間の研修を終えた東京・大阪の受講生は、2025年2月17日(月)から3月2日(日)の約2週間、オペラの本場イタリアにて海外研修を行いました。
Accademia d’Arte liricaでの研修の様子
第1週目は、当財団と関わりの深いVincenzo De Vivo(ヴィンチェンツォ・デ・ヴィーヴォ)氏が芸術監督を務める、Accademia d’Arte lirica(オージモ)にてマスタークラスを行いました。
ソプラノ歌手のAlla Simoni(アッラ・シモ―ニ)氏によるレッスンを中心に、厳しくも的確なアドバイスをもらいながら受講生は一生懸命取り組みました。また、芸術監督のDe Vivo氏自らレッスンをしてくれる日もあり、貴重な体験をすることができました。

WJ Opera Academyでの研修の様子
そして第2週目は、WJ Opera Academy(ミラノ)にてメゾソプラノ歌手のVeronica Simeoni(ヴェローニカ・シメオ―ニ)氏によるレッスンを行いました。
Simeoni氏の指導法はとても多彩で独自のアプローチを持っている方でした。汗だくになりながら生徒一人ひとりを熱心に指導してくださりる姿はとても情熱的でした。
また、ウェイ・ジェイ氏によるピアノ伴奏は、コレペティトールと指揮者目線からの音楽づくりを常に示して下さり、新たな発見ができる機会となりました。

その他にも、御年93歳になる伝説的メゾソプラノ歌手、Bianca Maria Casoni(ビアンカ・マリア・カゾーニ)氏の指導を受ける機会やCasa Verdiの統括責任者Ferdinando Dani(フェルディナンド・ダーニ)氏によるG.ヴェルディの講義ツアーにも参加し、非常に貴重な経験も得ることができました。
研修最終日の3月2日(日)には、音楽家を引退した演奏家のためにG.ヴェルディが施設した、オペラ歌手の聖地であるCasa Verdi(カーザ・ヴェルディ)にて修了演奏会を行いました。
お客さまの大半はイタリア人であり、「イタリア人を前にイタリア語でオペラを歌う」というプレッシャーを身を持って体験できたことは、彼らにとって大きな学びになったのではと思います。

修了演奏会のお知らせ
さわかみオペラアカデミー第一期生修了演奏会
3月9日(日)14時開演
すみだトリフォニーホール小ホール
【東京校】
阿部祥子(ソプラノ)、上田彩乃(ソプラノ)、川並和香(ソプラノ)、今野絵理香(ソプラノ)、谷原めぐみ(ソプラノ)、萩原紫以佳(ソプラノ)、牧田信乃(ソプラノ)、三戸はるな(ソプラノ)、吉川紗良(ソプラノ)、岡本航(バリトン)、齊藤敏行(バリトン)、田中準(テノール)、中村祐哉(テノール)
【大阪校】
井上美穂(ソプラノ)、杉野加奈(ソプラノ)、鈴木萌(ソプラノ)、立塚夢子(ソプラノ)、玉置彩音(ソプラノ)、野中耀桜子(ソプラノ)、平岩蘭(ソプラノ)、富田裕貴(テノール)
司会進行:武井基治(さわかみオペラアカデミー歌唱講師)
ピアノ:中谷友香(大阪校ピアノ講師)