さわかみオペラジャーナル OPERAJOURNAL

「多胡宏音 パーカッションリサイタル」

この度は、「多胡宏音 パーカッション・リサイタル 東京公演」へのご支援を賜り、大変光栄に存じます。
今回のリサイタルでは、多様な打楽器作品を深く掘り下げ、津々浦々の作曲家たちの真髄に迫ります。また、打楽器芸術の昇華の一端を担うべく、脚光を浴びる若手作曲家・田中弘基氏に新曲を委嘱いたしました。
由緒ある名ホールでの公演に向け、選曲には妥協せず、本当に届けたいものを優先して準備を進めておりますが、打楽器ゆえに楽器の手配や練習場所の確保など経済的な困難が伴います。そのため、いただいた助成金は非常に大きな支えとなります。 この機会を日本での演奏活動の皮切りとし、さらに活動の場を広げます。今後は独仏で学んだ経験を活かして後進の指導にも力を入れ、次世代の才能を育成することにも貢献するなど、日本の文化芸術の発展に寄与できるよう、精一杯尽力してまいります。改めまして、心より感謝申し上げます。

多胡宏音
南カリフォルニア国際マリンバコンクール優勝、ポレンサ国際マリンバコンクール第２位、他国内外で幾多のコンクール受賞歴を持つ実⼒派打楽器奏者。⾼校から本格的に打楽器を始め、⽇本ジュニア管打楽器コンクール⾦賞、KOBE国際⾳楽コンクール優秀賞及び兵庫県芸術文化協会賞等、多くのコンクールで⼊賞を果たし頭⾓を現す。⼤学⼊学と同時に打楽器では初のYAMAHA⾳楽⽀援奨学⽣(2015年度〜2017年度)に選出される。また、⽇本演奏連盟主催第30回新進演奏家育成プロジェクトオーケストラ・シリーズに最年少で合格し仙台フィルハーモニー管弦楽団と共演。 国⽴⾳楽⼤学卒業後渡独。カールスルーエ⾳楽⼤学修⼠課程を最優秀の成績で修了。同⼤学の国家演奏家資格取得課程に満場⼀致の最⾼点で⼊学。初年度はErasmus+(欧州の交換留学プログラム)制度でパリ国⽴⾼等⾳楽院、並びにリヨン国⽴⾼等⾳楽院で研鑽を積む。 これまでに植松透、神⾕百⼦、イサオ・ナカムラ、Gilles Durot、Minh-Tam Nguyen、Vanessa Porterの各⽒に師事。 現在はドイツ・カールスルーエを拠点にソロをはじめ、打楽器奏者・永井晴⼆郎と共にDuo Mujōとして演奏活動を⾏うほか、⾳楽学校や個⼈レッスンにて打楽器・マリンバの指導を⾏うなど、多岐にわたる活動を展開している。